おすすめ本「やれ」と言ってはいけない。。。


人を動かしたいなら、

「やれ」と言ってはいけない・・・

小山昇氏の書いた新刊です。

 

その中で、一番「う~ん」とうなった話が

第1章「人を動かすコツ」です。

 

それでは、問題です!

●三流の社長は「部下にあれもこれもやらせる」

●二流の社長は「やらせたいこと」だけ指示する

さて、

●一流の社長は何を指示するのでしょうか?

答えは、、、、、

 

●部下に「やらなくてもいいこと」を指示する

 

だそうです。

 

 

やらなくてもいいことがはっきりすると

「迷う事が無くなる」

結果、実績が上がるということでした。

 

一般的に社長は、部下にあれやこれや仕事を言い

つけます。

初めは、どれが一番重要であるかこんこんと説明

します。

で、双方納得し実行に移ります。

しかしながら、部下がその仕事をしているうちに

時間と共に尾ひれがついてポイントがぼけたり

ずれたりしてきます。

結局、先回りして、

「これはしなくてもよい」という事をはっきり

伝えておけば、迷いがなく指示したことに要らぬ

尾ひれがつかず、業務がすんなりと運ぶという事

です。

 

例えば、

洗車が大変なのでアルバイトを雇ったとします。

社長は、機械の使い方や、洗車の仕方、

お客様が気持ちよく乗って帰って頂くための

顧客サービスであると説明しました。

 

指示の言葉は、

「納車準備は15分でしなさい」・・・・

 

ではなくて

「洗車は、水洗いで、ボディワックスやタイヤの

艶出しはしなくても良いし、10分以上時間を掛けてはならない。

バキュームは5分以上掛けてはならない」・・・・

 

という事になります。

 

何が違うのか?

「納車準備は15分でしなさい」だと、

アルバイト君は、お客さんが喜ぶのでボンネットぐらいは

ワックスをした方がよいのかと迷うかもしれません。

「お客さんの為に・・・・」なんてアルバイト君に言われ

ようものなら、社長としても、なんだか微妙な感じですよね。

ですから、

初めから、やらなくても良いことをはっきりしておけば

アルバイト君は迷う事がありません。

そして、

どのお客さまにも均一で効率の良い「洗車サービスの提供」が

可能になるわけです。

また、アルバイト君はそもそも洗車が好きであったり

車が好きなのでこのアルバイトにきているわけです。

ですので、何をしだすか分かりません。

という事で、

「しなくてもよい」事を指示しておけば、

双方ストレスなく業務がうまく回るという事です。

 

世の中、「人が足らん」と現場から上がってきます。

社長、人を入れてくれないと回りませんわ~。

なんて、時には、

「しなくてもよいことリスト」を作成し実行してみる。

それでも要るなら・・・かと、思いますが。